千葉・ちいき発


V 最終報告に向けて 〜残された課題と今後の予定〜
  •  この中間報告は、研究会の議論を広く県民のみなさまに知っていただき、障害者の差別をなくすための取組みについてともに考えていただくため、10回にわたる研究会の議論を中間的に取りまとめたものです。
  •  繰り返し強調しておりますように、障害者の差別をなくしていくためには、障害者に対する理解を広げることが何より重要です。分かりやすく、効果のあるルールとして条例づくりを1つの目標としますが、究極の到達点は「障害のある人もない人もともに地域社会の一員として暮らしているのが当たり前」という県民文化の創造です。条例制定という結果だけでなく、条例制定に向けて県民のみなさんがこの議論に参加するという「プロセス」こそが重要です。
  •  今後、この中間報告等を1つの材料として、県内各地でミニタウンミーティング等が開催され、議論の輪が大きく広がっていくことを強く期待しています。多くの県民の方々がこの議論に参加してくださるようお願いします。
  •  この中間報告では、差別をなくす取組みの意義や方向性を含む「差別をなくすための取組み」の全体像を明らかにすることに重点を置きました。各分野における具体的な取組みの議論はまだまだ不十分です。各地のミニタウンミーティング等での議論を踏まえ、さらに議論を深めていきたいと考えています。
  •  今後、研究会では、
    @ 条例の条文がイメージできるレベルまで、各分野における差別をなくす取組みのあり方や権利侵害に対する解決のための仕組み等について検討するとともに、
    A 条例になじまない差別についても、学校教育や福祉相談の仕組みの活用も含め様々な形での取組みを検討していく予定です。
  •  議論は始まったばかりです。この中間報告も「結論」というより「問題提起」との性格を持つものです。この中間報告が一つのきっかけとなって、この問題に対する県民の関心が高まり、幅広い議論が起こることを願っています。
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(参考)『各分野における主な差別に当たると思われる事例と対応方策』に進む

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