千葉・ちいき発


やっぱり必要、みんなで作ろう!27

vol.27

県庁各課がバックアップ!

研究会の傍聴者数
庁内一般
第1回6713
第2回12214
第3回14115
第4回14418
第5回16622
第6回819
第7回15419
第8回23-23
第9回26228
第10回22426
第11回22426
第12回17522
第13回21425
第14回24428
第15回21223
第16回17219
第17回17421
第18回17320
第19回12416
第20回17320
34166407

 県庁各課が毎回、研究会に傍聴に詰め掛けたことは「22号」で報告しました。障害者差別をなくすためには広範囲の取り組みが必要だからです。たとえば、県民から募集した差別事例の中には、「障害を理由に子どもが保育園から退園を迫られた」といったものがありましたが、障害福祉課だけでは解決できません。保育園の事情をよく知った上で、園長や職員の意識や処遇スキル、ほかの保護者の理解、園内の設備などを勘案して話し合っていかないと、当事者間の対立が深まるばかりになる恐れがあります。そのためには保育所を所管する児童家庭課に関わってもらわなければなりません。
 県警察本部も障害者には大いに関係があります。脳性まひの男性が恋人と結婚するために運転免許を取る姿を描いた「もっこす元気な愛」というドキュメンタリー映画が話題になりました。手が不自由な男性のために改造した車で練習を積み、運転免許試験場と交渉して試験を受け、苦労しながらも合格します。男性は一人でハンドルを握り、高速道路を飛ばして熊本から東京まで旅をします。障害者用車両という技術開発、本人の努力、それに加えて、熊本県警察本部の理解が障害者の人生を大きく変えて行ったのです。研究会にはもちろん千葉県警運転免許本部試験課からも傍聴にきてくれました。
 また、これまで精神障害者や知的障害者は公営住宅の単身入居ができないことになっていましたが、厚生労働省はこの欠格条項を撤廃することを決めました。アパートを借りようとしても障害を理由に断られることが時々ありますが、公営住宅への入居が認められると、障害者の地域生活を支える住居の整備が進むのは間違いありません。国が音頭を取るだけでなく、それぞれの地域で実現していくためには県土整備部住宅課の協力が必要なのです。

<呼びかけ人> 田上昌宏(千葉県手をつなぐ育成会会長)/竜円香子(同権利擁護委員長)/大屋滋(日本自閉症協会千葉県支部長)/土橋正彦(市川市医師会長)/植野慶也(千葉県聴覚障害者連盟会長)/野内恭雄(千葉県精神障害者家族連合会会長)/成瀬正次(障害者差別をなくすための研究会委員・全国脊髄損傷者連合会副理事長)/佐藤彰一(同・法政大大学院教授)/高梨憲司(同・視覚障害者総合支援センターちばセンター長)/野沢和弘(同・全日本手をつなぐ育成会理事)
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