千葉・ちいき発


やっぱり必要、みんなで作ろう!34

議会傍聴報告(3月16日)

渡辺芳邦議員(自民)の質疑

☆質問
 条例の理念である「差別をなくす」については、わが党を含めてすべての党が同感のはず。しかし、地元のいろいろな人たちと話をしたが、地元の行政が情報もなく混乱している。教育委員会も説明されたことがないと言っているが、先日の知事の吉本議員に対する答弁では、教育委員会も含めすべての関係者に説明したとのことだった。最初にこの答弁の内容を確認させていただきたい。

★答弁
 「すべての関係者に説明した」とは申し上げていない。もう少し厳密に申し上げたつもり。本会議で説明したとおりのことをもう1回申し上げると、「各市町村に対して、研究会中間報告への意見照会、ヒアリングへの参加及び意見提出、最終報告・要綱案の説明等、随時情報提供と意見照会を行ってきました」だった。
 これは市町村教育委員会に直接意見を聴いたものではない。市町村の福祉部局を窓口として「福祉分野だけでなく多岐にわたる内容」と示した上で、市町村としての意見の提出をお願いしたもの。前回も申し上げたとおり、研究会委員として教育関係者にもご参加いただいた。千葉県小学校長会など教育関係団体からも重点的にヒアリングを行った。そうした意見を、条例内容を検討する重要な材料とした。こうした検討を通じて、教育現場や市町村の意見も聴きながら条例案の作成に取り組んできた。

☆質問
 現場が混乱している。この条例は、知事が普段唱える地方分権とは逆に、千葉県の枠内での中央集権だと思う。これからの展開も含めて、市町村と十分話し合って欲しい。
 個人的な意見だが、人と人との関係を制度で縛るのがよいことなのか。もっと、思いやりを大切にする日本人らしいことがあるのではないか。福祉の教育が大切であり、知事からも発信すべき。自分が子供の頃は、障害児と接点がなかった。今は、まだ一部かも知れないが、接点ができつつある。子どもたちは、普通にいたずらをしたり、痛みを学ぶ。そこには障害のあるとか、ないとかの区別はない。せっかくこうした芽生えがあるのに、この条例で「障害者」「差別」を取り上げて、あえて溝を作ることになる。条例を作るのであれば、日本で一番よい条例にすべきだ。

※時間切れで答弁はなし。

<呼びかけ人> 田上昌宏(千葉県手をつなぐ育成会会長)/竜円香子(同権利擁護委員長)/大屋滋(日本自閉症協会千葉県支部長)/土橋正彦(市川市医師会長)/植野慶也(千葉県聴覚障害者連盟会長)/野内恭雄(千葉県精神障害者家族連合会会長)/成瀬正次(障害者差別をなくすための研究会委員・全国脊髄損傷者連合会副理事長)/佐藤彰一(同・法政大大学院教授)/高梨憲司(同・視覚障害者総合支援センターちばセンター長)/野沢和弘(同・全日本手をつなぐ育成会理事)
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