千葉・ちいき発


やっぱり必要、みんなで作ろう!55

次回の議会は21日(月)

 千葉県議会健康福祉常任委員会協議会は21日(月)午前10時に開催される予定です。ここでは、前回示された「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例案」の試案(修正案)について、各会派の意見が出されます。9月議会に提出されれば、そこで改めて議論されるわけですが、各会派の考え方が出そろう21日の常任委員会協議会での議論を聞けば、この条例案の成否についてある程度の見通しがつくのかもしれません。ぜひ、みんなで傍聴に行きましょう。

研究会が開催されました

 8月2日に千葉県障害者差別をなくす研究会が開催されました。原案を大幅に修正した「試案」について研究会で議論しました。教育分野での差別事例の条文修正について「これでは差別がなくなるとは思えない」との懸念が示されたり、そのほかの点についてもいくつか疑問や質問が出されたりしましたが、研究会が1年以上かけて作ってきた条例原案(撤回案)の基本的なフレームや基本精神が残されている点について評価する意見が相次ぎました。最後には「9月議会に提出して成立させてほしい」ということを研究会として確認しました。

報道機関に公表した座長コメント

 8月2日の常任委員会後に報道各社から、研究会としての修正案の評価について意見を求められました。まだ研究会が開催される前だったため、あくまで座長(野沢)の個人的な感想として以下のようなコメントを千葉県政記者クラブ加盟各社に送付しました。

 6月議会で撤回された条例原案は、私たち研究会をはじめ多くの県民や関係者から寄せられた意見をもとに作成されたものです。議会でさまざまな問題点が指摘され、この度修正されたわけですが、その基本精神は変えないでいただきたいと切望してきました。
 今回の試案(修正案)を見ると、「教育分野における差別」の表現が変わり、「公表」規定が削除されるなど、後退した印象を受ける個所があります。その一方で、県による「財政措置の努力」を新たに盛り込んだこと、虐待の禁止の対象を一般の「障害福祉サービス等従事者」へと広げたことなど、原案よりも拡充した個所も見受けられます。
 個々の条文の評価はさまざまでしょうが、試案全体を見ると「前文」「目的」「基本理念」などには私たちが作った条例の基本理念がしっかり残っています。また、「差別事案の解決」や「理解を広めるための施策」などのフレームも原案を継承しており、これらの点は評価したいと思います。
 すべての人が100%満足する条例案を作成することはもとより不可能と考えています。この条例案の基本精神の一つは、お互いの価値観や立場を理解し合い、話し合いによって少しずつ折り合いを付けていくことです。今はそれぞれの立場によって、不満に思う個所があったとしても、そうした基本精神が条例案に残っている限り、成立して実際に運用されるようになれば、より実効性のある「生きた条例」になっていくと思います。
 今回の修正案を9月議会で審議していただき、ぜひとも成立させていただきたいと思います。それが、2月議会以来、この条例の成立を心より願っている多くの障害者や家族・関係者の共通した思いでもあります。

条例の成立を願う会カンパのお願い

●銀行名   千葉銀行  店番号 011(市川支店)
●口座番号  普通  3685907
●口座名義  千葉県手をつなぐ育成会  会長 田上 昌宏

※団体などのご寄付で、領収書を必要とする場合は、お手数ですが県育成会にFAXで送り先をお知らせください。入金を確認したうえで、お送りいたします。
千葉県手をつなぐ育成会 FAX043−242−6494 рO43−246−2181
info@chi-ikuseikai.com

<呼びかけ人> 田上昌宏(千葉県手をつなぐ育成会会長)/竜円香子(同権利擁護委員長)/大屋滋(日本自閉症協会千葉県支部長)/土橋正彦(市川市医師会長)/植野慶也(千葉県聴覚障害者連盟会長)/野内恭雄(千葉県精神障害者家族連合会会長)/成瀬正次(障害者差別をなくすための研究会委員・全国脊髄損傷者連合会副理事長)/佐藤彰一(同・法政大大学院教授)/高梨憲司(同・視覚障害者総合支援センターちばセンター長)/野沢和弘(同・全日本手をつなぐ育成会理事)
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