千葉・ちいき発
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『条例のある街』(研究会座長 野沢和弘さん著)特集号
健康福祉千葉方式と名づけた福祉改革が始まって5年になります。その特徴は、障がいや高齢、児童などの分野を横断して施策を検討することと、その施策をつくる最初の段階から当事者を含めた県民が参画し、行政との協働を進めることです。分野横断の施策づくりの過程で、これまで分野ごとにばらばらで顔をあわせることすらなかった人たちがおおぜい出会いました。私自身、この間の多くの人たちとの出会いは自分の人生にとって何ものにも代えがたい宝物です。また、行政は要望や陳情をする相手と思っていた多くの人が、自分で施策づくりをするために夜な夜な県庁に出かけたり、タウンミーティングの準備をするようになりました。 (条例を見守り応援する会代表 池田徹)
♪♪私も読みました♪♪
野沢さんが書かれた「条例のある街」を読みました。これまでの歩みを、条例に関わったみなさんといっしょにたどり直したという気持ちです。読み終えた今、人も社会も変わり得ると実感しました。私は息子のあきらといっしょに、障害があることでつらく悲しい思いをする、そんな社会を変えたいと強く思ってきました。そう思っているみんなの願いが条例案という形になりました。そして1人1人が手の届くところから、一歩ずつでも周りを変えることができたからこそ、条例が成立したのだと思います。修正前の原案もしっかり書かれていることが嬉しいです。条例を地域に活かすスタート地点にあたり、「条例のある街」は私たちの原点になってくれると思います。 (船橋市 山田晴子)
♪♪私も読みました♪♪
条例が出来るまでのエピソードひとつひとつに胸を熱くし、議会の様子を思い出しながら、一気に読みました。"健康福祉千葉方式"の誕生が、誰もが暮らしやすい街づくりへの、そもそもの始まりだった、ということを再確認しました。冒頭に、「この本は、日本で初めて、障害者への差別をなくす条例をつくろうとした人々の物語である」「数百人、数千人の人々がかかわって作られた、その誰一人を欠いてもこの物語は完成しなかっただろう」とあります。いち県民として誇れるこの言葉を胸に刻み、"条例のある街"ってどんな街?を想像しながら、地道に地域活動をしていこうと思いました。…一家に一冊!の本ですよ。
条例を見守り応援する会(代表:池田徹) |
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