条例による地域の相談活動のまとめ役の広域専門指導員の研修会の様子について、県障害福祉課に聞いてみました。以下、条例の施行に向けた旗振り役として、日夜奔走している障害福祉課の横山室長からの伝聞です。
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広域専門指導員研修は、6月11日(月)から21日(木)まで、延べ7日間40時間の日程で行なわれました。6月11日の研修は、地域相談員研修と合同研修、400人を超える相談員が一同に参集し、会場は大変な熱気に包まれました。挨拶のため会場に到着した堂本知事も、「あれから(条例成立から)8か月もたっているのに、この熱気はすごい・・・」と驚かれた様子。結局、この日知事は、最後まで会場で講師の話に耳を傾けていました。(職員の私としては、午後の予定はどうなってしまったのか少々心配になってしまいました。)
研修では、国連の障害者権利条約の草案づくりに日本政府代表団の顧問として参加された熊本の東弁護士から、「差別とは何か、どうして条例が必要なのか」分かりやすく解説していただきました。また、「障害者差別をなくすための研究会」野沢座長からは、みんなで作ったこの条例づくりの経過やこの条例がどのような社会を目指しているのかを、会場内、笑いあり涙ありの、お話をいただきました。あっという間の4時間でしたが、これから地域相談員として参加される大勢の皆さんも、きっと、この条例づくりにかかわった多くの方々の思いを共有していただけたものと思います。
合同研修に引き続き、12日からは、連日、県庁で、午前9時から午後5時過ぎまで、県内各地16人の広域専門指導員の皆さんを対象に、内容の濃い研修が始まりました。今回の研修では、法政大学大学院の佐藤彰一教授、東洋大学の北野誠一教授、国際福祉医療大学大学院の大熊由紀子教授、日本弁護士会連合会の弁護士の皆様など、この分野の第一人者といえる素晴らしい先生方が、講師としてご協力してくださいました。講義や演習を通じて、先生方の、条例に寄せる有難い応援のメッセージが、広域専門指導員の皆さんの胸を熱くしました。私も、この条例が、全国の先生方に応援していただいていることを実感し、本当に心強く思いました。
研修の前半では、障害のある当事者の皆さんや、日頃、障害のある方に関わっている企業の経営者や教育現場の先生など、現場でご活躍されている皆さんにも講師となっていただきました。障害のあるご本人や現場の皆さんの言葉の重さに、私も含め研修生の皆さんも、これからの相談活動のあり方について考えさせられた貴重な2日間でした。講師をお引き受けいただいた皆様方には、お忙しい中、綿密な講義の準備をしていただきました。本当にありがとうございました。あらためて、御礼申し上げる次第です。
今回の研修は、合計40時間でハードな日程でしたが、研修生の皆の「一言も聞き漏らすまい」という真剣な姿勢が、担当する職員として、これほど嬉しいことはありませんでした。様々なキャリアを持つ広域専門指導員の皆さんでもあり、時に、意見が対立し熱くなる場面もありましたが、今回の研修を通じ、基本スタンスを確認しあい「一人ではない。皆で力をあわせてこの条例を動かしていこう」という固い心の絆が結ばれたことが一番の成果だと思っています。
いよいよ、条例のスタートです。どうか、皆さんも各地域で広域専門指導員を応援してください。よろしくお願いします。6月30日午後10時から千葉テレビでこの条例の特別番組が放送予定です。研修会の模様についても、ご紹介していますので、是非ご覧ください。
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条例を見守り応援する会の皆さん いよいよ施行です!
条例を見守り応援する会(代表:池田徹)
(呼びかけ人)山田晴子(船橋市)赤津保子(船橋市)宮代隆治(船橋市)竜円香子(市川市)村山園(市川市)田川正浩(市川市)池田徹(千葉市)米田修(千葉市)久保田美也子(千葉市)神恵美子(習志野市)吉原久喜(松戸市)国生美南子(四街道市)関口幸一(袖ヶ浦市)吉野真理子(八千代市)辰巳鉄次郎(市原市)鎗田敏光(東金市)細渕宗重(旭市)土田修二(いすみ市)竹蓋伸六(香取市)高村リュウ(千葉市)小林博(千葉市)木村潔(茂原市)
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