「拾い集めた言葉たち」
Freedomコーディネーター:めばさん

  1. 薬物をやめようとすることをやめなさい。クスリと戦うのはよしなさい。
  2. 明日は使ってもいいから今日一日だけクリーンでいよう。
  3. 私は意志が弱いのではない。意志の使えない病気にかかっているのだ。
  4. グッド・アドバイスなんか聞きたくない!私が聞きたいのはあなたのグッド・ニュースだ!
  5. 薬物のコントロール喪失は薬物依存の症状だが、治療していくのはコントロールできないものをコントロールしようとする病の方である。
  6. 母はよく私に言った「薬さえ使わなければいい子なのに」私は思った(いい子の振りをするのが疲れるから薬を使っているのに・・・・・)
  7. 警察や診察室、家族の前では私はいつも言わされた「もう二度と使いません、やめます」その度に私は私を見つめるチャンスを失っていった。
  8. 私にとって薬物とは言葉であった。ダルクのミーティングは本来の言葉を取り戻す作業である。自分の言葉を取り戻したときに、薬物が不必要になってくる。
  9. 私には薬物を使う自由と、薬物を使わない自由があり、どちらかを選択する自由もある。
  10. アディクション(薬物依存・摂食障害・ギャンブル中毒・アルコール依存・共依存)は関係病だから、関係を変えていくプログラムをやっていけば良くなる。
  11. 薬物依存者が薬物をやめると依存が残る。
  12. できていないことにはХではなく△を!できていることには〇ではなく◎を!
  13. 薬物をやめてプログラムをはじめると、肉体→セックス→思考→感情→スピリチュアリティの順に回復していく。
  14. 回復の90%は、人の話を聞くことによってもたらされる。
  15. 薬物依存者やその家族にとって司法的アプローチ(犯罪)と治療的アプローチ(病気)が、接点を見出していない社会は不幸である。
  16. 見捨てられた、どうにもならない、回復・更生不能のレッテルを貼られた薬物依存者ほどダルクでは回復する!
  17. 今がどん底だと認めれば、あとは良くなっていくしかない。
  18. 一般的な依存と病的依存との違いは質ではなく量である。薬や酒・食物・金銭・封じ込められた言葉・押し殺した感情等の量である。
  19. 他人の思惑からできるだけ開放されなければ、薬物依存者は薬物を使い始める直前の状態に少しずつ戻っていく。
  20. 痛みや苦しみではなく私たちは、今日一日だけ薬物を使わないで生きている喜びを分かち合おうとしているのだ。
  21. 薬のためにボロボロになっている薬物依存者こそが、最も神に近い者である。
  22. 真面目に薬を使い続けてダルクに来るはめになった仲間のために、不真面目に薬を使わないでどう生きるかをダルクでは伝授している。
  23. 「がんばるな!」が我々の合い言葉である。

倉田めば
Freedomコーディネーター。大阪ダルク設立者。薬物依存回復施設、大阪ダルクを8年前に設立。解毒後の薬物依存者の手助けを主体に活動を続けてきたが、2001年7月大阪ダルクが大阪市精神障害者小規模作業所として認可されたのを機に退職。大阪ダルクの向かいに、オフィス「Freedom」を構え、新たな活動に入った。薬物依存症当事者。