ちば福祉news

誰もがありのままにその人らしく地域で暮らす。

平成17年8月10日発行 第2号

 去る7月20日、地域福祉支援計画推進作業部会(以下、「推進部会」)が開催されました。「推進部会」は、昨年4月に公表された千葉県地域福祉支援計画の進捗管理のために設けられました。
 ご存知の通り、この地域福祉支援計画の策定過程を通じて「健康福祉千葉方式」が形作られました。その後、第3次障害者計画、次世代育成支援行動計画が相次いで策定され、今年は老人保健福祉計画の見直し作業が始まろうとしています。
 7月20日の「推進部会」では、プロジェクトブレーメンなど、県民と行政が協働して計画を実行するための各研究会、作業部会の進捗状況について報告がありました。
 また、7月14日に閉会した千葉県議会で承認された補正予算を含む、2005年度の福祉関連予算についても報告を受けました。
 福祉ニュース第2号では、これらの報告を抜粋してお知らせいたします。

千葉県地域福祉支援計画推進作業部会長  池田 徹

「誰にもやさしい」まちづくり研究会

座長 清水忠男

 研究会では、身近な生活圏である小域福祉圏(小学校区や中学校区)を基本単位として、「新しい地域社会はどのような社会か」「新しい地域社会を実現するにはどのような手順を経る必要があるのか」など、これからの新しい地域づくりについて、ソフトとハードの両面から検討を行いました。
 その結果、新しい地域社会を実現するための糸口や取り組み方策などを明らかにするとともに、その過程での行政によるサポートなどを盛り込んだ「みんなでつくる新しい地域社会の実現に向けて」の提言を取りまとめました。
 今後、この提言がきっかけとなり、県内の様々な場所で、地域住民一人ひとりや各種団体の様々な活動によって、住む人がその人らしく主役となる新しい地域社会を地域発で実現していきたいと切に願います。
(清水さんご自身に、ご寄稿いただきました。)

★ 2つの研究会の最終報告書がまとまりました。

 今回の推進部会までに、以下の2つの研究会が任務を終了し、最終報告書が提出されました。研究会委員の皆さん、お疲れ様でした。報告書の全文は県庁のホームページに掲載されています。是非ごらんになってください。また、推進部会へは添付の「要約版」が提出されました。わかりやすくコンパクトにまとまっていますので、全文を読むお時間がない方は添付ファイルを開いてみてください。

障害者入所施設のあり方研究会(座長 小林 勉さん)
全文はこちら↓
http://www.pref.chiba.jp/syozoku/c_syoufuku/keikaku/nyusho/nyushoken.html

要約はこちら

障害者グループホームのあり方研究会(座長 宮代 隆治さん)
全文はこちら↓
http://www.pref.chiba.jp/syozoku/c_syoufuku/keikaku/gh/ghhoukokusyo.html

要約はこちら

17年度千葉県の福祉予算から

★ 中核地域生活支援センター事業 

 県内14圏域の中核地域生活支援センターが福祉サービスのコーディネート、福祉の総合相談・権利擁護の機能を発揮し、地域住民を支える福祉推進の拠点となる運営を行ないます。
2億8600万円

★ あなたに合わせた支援事業所設置事業

 介護保険制度等の公的福祉サービス以外の多様なニーズに対応できる、地域密着型の福祉サービス供給事業所の設置に対して助成。
1500万円

★ 「健康福祉千葉方式」の新世代リーダーを育成する事業

 将来に向けて、千葉県の健康福祉政策推進の中心的役割を担う人材(健康福祉千葉方式新世代リーダー)を民間の中から育成
289万円

★子どもの人権及び子どもの参画を検討する事業

 子どもが真に自ら積極的に意思表明できるようにするためにはどうしたらいいかを検討するとともに、啓発及び公聴のため県民フォーラムを開催
122万円

★ 逆デイサービス事業補助

 特別擁護老人ホーム等の入居者を外出させ、地域での生活を実感してもらう「逆デイサービス」を実施する社会福祉法人に助成
360万円

☆編集後記☆

第2回発行者
池田 徹
社会福祉法人生活クラブ内
〒261-0023
千葉市美浜区中瀬1-7-1
TEL 043-310-0514
FAX 043-310-0521

 8月6〜7日、宇都宮市で第7回ユニットケア全国セミナーが開催されました。ユニットケアとは、(主に高齢者)施設でグループホームのような少人数単位の介護を行なうこと。合言葉は「入り口としてのユニットケア、出口は地域」。かつて「収容」と呼ばれたアブノーマルな環境―施設に働く職員の中から「これでいいのだろうか」と生じた疑問が出発点になりました。本当にノーマルであるためには、ユニットケアをも超えた地域での多様な暮らし方を応援することが必要だという認識が、施設職員の中にも広がりつつあります。(たちつぼスミレ)


千葉県ホームページ「健康福祉・情報の森」  http://www.pref.chiba.jp/johomori/

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