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全国盲ろう者協会理事/東大先端研バリアフリー分野助教授 福島智さん
目と耳にハンディキャップ
目と耳の両方に障害を持っていて、えーと、目は義眼なんです。プラスチックの目で、耳も全然聞こえない状態です。
例えば医療。体調を崩してめまいがしたとき、病院に行きますと、めまいなら目の動きを検査すると言われるんですよね。私は義眼なんだと言うと、それは困ったねと言われる。困ったねと言われても私も困るんですけど(笑)、義眼だと目の動きが調べられないから、次に聴力検査をしますと言われます。私聞こえませんからというと、耳鳴りがしますか?と言われる。そんなのずっと前からしています。私たちのめまいに対して、耳鼻科の先生もどうやって調べていいかわからないと言われます。 申し上げたいのは、一口に障害者と言っても、いろんなケースがあるということです。先ほどの第一部の議論でもありましたが、多様なニーズがあるので、それぞれの当事者の生の声、生活実態、ニーズというものが大事だろうと思っています。
指点字でコミュニケーション
私自身は、9歳の時見えなくなって、18歳の時に聞こえなくなって、最初に一番困ったのは人と話せないということですね。今こうして話しているじゃないかと思われそうですが、コミュニケーションというのは想像的なものであって、私が自分でしゃべろうと思っても、相手の反応がわからないとしゃべる気がしないんです。不思議なものですけども。
指点字による3つのステップ
一つ目は、見えなくて聞こえない状態になって、本当にどうにもできなくなったときにコミュニケーション手段がみつかったということ。これは生きる上で基礎的な力ですよね。 このような3つの階層があって、今に至ります。個人レベルでの生きる力、他者の支援は大切だと思っています。
目標は盲ろう者のためのセンターづくり
有名なヘレン・ケラーさんは日本へ3度来られ、全国をフィーバーさせました。日本にも同じ障害を持っている方がたくさんいるのに注目されなかった。
「保険」の概念、競争の概念
第一部でエキサイティングなお話がありまして、興味深く聞きましたが、私は介護保険が全てじゃないと思います。なぜなら保険という概念があてはまらないからです。障害者になることは、「あってはならない、危険なのだ」という、抵抗感があるんです。 ****縁****繋****縁****繰****縁****経****縁****緯****縁****継****縁****続****縁**** |