ことしもまた、縁を結ぶ会


★「えにし」出生の秘密★
 福祉と医療・現場と政策の「新たなえにし」を結ぶ会は、2001年5月12日、ここ、プレスセンターで誕生しました。様々なハンディを逆手にとって突破口を切り開いている当事者、制度や予算の壁にぶつかりながら現場で奮闘しているスタッフ、つくった制度や政策がほんとうに役にたっているかどうか心配している行政官……。その方々が、朝日新聞を離れる ゆき、こと、大熊由紀子とご縁があるという、ただそれだけで集まってくださり、このとき出会った450人の方々の間に不思議な「えにし」が結ばれました。
 そして、毎年、「新たなえにしを結ぶ会」が開かれることになり、ことし、第8回を迎えました。
★「つどい」の3つのシキタリ★
その1:毎回、多彩、豪華な「えにし」の方が登壇してくださいますが、どんなに有名な方でも、講演料ナシ。「素晴らしい参加者の前で話せる、それは、"権利"なのだ」という理屈からです。
その2:プロによるパソコン要約筆記、手話、磁気ループなどを用意する慣例です。詳しくは、「えにし結び名簿」の最終ページをご覧ください。だれもが参加できるように、介助者からは参加費はいただきません。
その3:席は籖引きです。「新たなえにし」を結ぶためです。おみやげは「新たなえにし」です。話の糸口になる「名札」と「えにし結び名簿」を用意しました。名簿は個人情報ですので小間使い、ゆきが、夜なべ仕事でつくりました。ミスがありましたら、お知らせくださいね。
★糸ヘンづくし★
 胸元の名札の上下、このページの上下の縁飾りにお気づきになりましたか?拡大すると、
「縁…絆…縁…絡…縁…紡…縁…編…縁…網…縁…繋…縁…繰…縁…糺…縁…紀…縁…紗」と、「縁」あいだに糸ヘンの字がはさまれています。NHKテレビ「キラッといきる」でおなじみのグラフィックデザイナー、牧口一二さんが、この集いのためにデザインしてくださいました。愉快なメッセージが添えられていました。「人間っていろんな糸ヘンがみあい、ぎあって、まれているんですよね。ネット()とか、がるとか。人と人のに不思議なパワーを感じています。どうぞいつまでも継続していただけますように。び……な〜んちゃって」。糸ヘン飾りのついた名札は、ケースからはずして記念に、どうぞ(^_-)-☆。
★「えにし」のホームページと「えにしメール」★
 志をつなぐ道具として、ホームページhttp://www.yuki-enishi.com/ 、(「ゆきえにし」と入力して検索してくださると先頭に出てきます)と「えにしメール」と名づけたBCC同送メールを使い、大切なのにマスメディアでは報じられない、みなさまの活躍をお知らせしています。現場と政策、医療と福祉のあいだに横たわっている深くて広い河を埋めるためです。「優しき挑戦者の部屋」「物語・介護保険」が呼び物ですp(^-^)q
 「えにし」の方は、いまは3000人ほどに広がりました。同姓同名が4組。転送してくださる方がかなりおられ、それを読んでいる方を含めると5000人くらいになりそうです。デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、イギリス、アメリカ、韓国にも「えにし」の方は広がっています。会費なし、義務もなし。資格は、この日本の医療や福祉を少しでもよくしようという熱い志をもっておられることだけです。
★新しい「えにし」結び/なつかしい「えにし」の結び直し★
 新しいえにしが生まれるだけでなく、ここでの再会が「えにしの結び直し」につながることもあります。手遅れ癌を抱えて一昨年、この会に参加した参院議員の山本孝史さんは、ここで再会した人びとに励まされて、国会で自身の癌を告白、それが「がん対策基本法」の成立につながった、と生前、話してくださいました。
 総合司会の根岸親さんは堪能なポルトガル語を生かし、ブラジルからきたこどもたちを支援していますが、ここでの出会いがきっかけで、12月まで自殺対策支援センター・ライフリンク事務局で仕事をすることに。
★裏方ボランティアに感謝★
 このプログラムやは、NPO法人全国コミュニティライフサポートセンター(CLC)の方々が、徹夜で印刷し、インクが乾くのを待って折り、早朝の列車で仙台から運んできてくださいました。演壇のみなさまの前の「前垂れ」、舞台の横看板、会場との交渉、講師の配布資料の印刷、「えにし結び名簿」や名札の印刷、映像機材の設営、録音、録画、参加のみなさまの配布資料の整理と目録の印刷……。
 プロの腕前と夢をもったCLCの9人のみなさんの力なしには、このつどいは実現できませんでした。みなさまとともに、こころからの感謝をささげたいとおもいます。

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