本論文を書くにあたっては、多くの方々に支えていただきました。この場を借りて、御礼申し上げます。
インタビュー調査においては、大学ボランティア・センターの現場で働くコーディネーターの方々との出会いがありました。イリノイ大学OVPでは、コーディネーターのキャシー・ガスリーさんには私の拙い英語でのインタビューに気長に応じてくださったこと感謝しています。その他にも、私の第二の故郷Champaign では、コミュニティで活躍される複数のボランティア・コーディネーターの方々から、それぞれの活動内容などをお聞きすることができました。それらのお話は、ボランティア・コーディネーターの必要性やコミュニティでのボランティアのネットワーク作りの大切さを感じた原点です。
また、明治学院大学ボランティア・センターコーディネーターの大島隆代さん、龍谷大学ボランティア・NPOセンターの安藤智子さんにはお忙しいコーディネート業務のなか、私のような一学生の卒論のために時間を割いてくださったこと感謝しております。コーディネーターの方の生の声を聞き、その仕事内容を知るにつれ、コーディネーターという専門職の重要性を強く感じた次第です。大阪大学の調査ではボランティア人間科学研究科の各先生方はじめ、社会学の厚東教授には研究科設立当時の秘話や社会学的なボランティアの考え方をお聞きすることができました。それは私にとって新たな問題意識を持つきっかけになっただけでなく、自分の学んできたことを見つめなおす良い機会にもなりました。
本論を書き終え、改めて、「ボランティア人間科講座を選んで本当によかった!」と思っています。"ボランティア"というとても難しいキーワードを考えることで、私は随分成長させていただいたと思います。そして、思い出深い留学先のイリノイ大学をここで論ずることができたのも幸いでした。担当教官の堤修三先生はじめ、内海成治先生、中村安秀先生、渥美公秀先生、斉藤弥生先生にはそれぞれの熱い思いと理論を、このボランティア人間科学講座でご教授いただけたこと誇りに思っています。そして、今はもう退官されてしまわれましたが、元教授の大熊由紀子先生に教えていただいた社会を見る目や人と人とのえにしを大切にする心は、これからも大切にしたいと思っています。
社会に出ても、ボランティア人間科学講座の、あの研究室の、暖かいわきあいあいとした雰囲気、そして「やるときはやるのだ」という熱い意気込みを忘れずにいたいと思います。
最後に、とても個人的なことではありますが、本論文は私の一番の理解者であり、私のアメリカの"父と母"とも言える、Hanson御夫妻に捧げたいと思います。Hansonご夫妻は今、イリノイ大学があるChampaign-Urbanaという街のケア付き住宅に住む86歳と80歳のステキなアメリカ人カップルです。彼らの愛とサポート、そして後押しがなければ、この論文はなし得なかったと思います。
どうもありがとうございました。