福祉人材とコムスン問題の部屋
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"コムスン問題"と福祉人材についてお寄せいただいた「目からウロコ」の視点を、お裾分けします。
★コムスンも、そして、メディアも、ヘルパーを血の通った人間ではなく道具あつかいしているように見えます。
★コムスンのお行儀の悪さに「いい加減にしてよ」と思っている事業者が多いと思います。社員へのノルマの厳しさ、官僚的社長の独裁的支配は、福祉サービス参入の資格は無いと思います。
★創始者、榎本憲一さんがコムスンを立ち上げたのは、社会的入院をなくしたかったこともありましたが、地域の民主主義を実現する手段でもありました。
【榎本憲一さんの遺言】
★阪大大学院在職中の2003年4月9日発信のメールに、コムスン創始者の榎本さんについて書いたものがありましたので、抜粋します。
-----------------------転送元のメール-----------------------
こんばんわ
昨年12月、榎本さんからいただいた「癌との戦いと共存の経過報告」には、6月末に大腸癌を切除したこと、そのときすでに肝臓に広く転移しており、「6カ月以上5年」の命と告げられたこと、7月には抗癌剤イレッサの服用を始めたことなどが細かく記されていました。
1985年の朝日新聞に、「北欧には"寝たきり老人"という日常語がない、その秘密のひとつは24時間対応巡回型のホームヘルパーの存在」と書きました。
本気で話を聞きにきてくださったおひとりが榎本さんでした。 -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- 惜別の言葉 榎本憲一
74歳の人生を終わるに当たって、平凡な人間であった私に、多くの優れた方々が様々な激励と御支援を下さったことを深く厚く感謝申し上げます。
公的介護保険は、日本の高齢者・障害者に、おおいな福音をもたらすものであり、そのことを国民全体で、保険料という拠出において、それぞれが連帯と共生によって行うことは、日本国民の優しい英知であろうと思います。
介護という学問の確立とその事業の進め方について社会福祉法人せいうん会の諸君とともに勉強を致したいと思ってまいりました。残念ながら、その時のないままに、ここに皆様にお別れの言葉を述べることとなりました。叶うことなら、この地に介護を極める学問の府を設立していただきたい。
私は介護という仕事が、人を支え励まし、誇りある人生の結実に役立つことを信じております。 平成15年2月22日 -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*-
【基礎的なデータを】
★6月6日、厚生労働省老健局が発表した 『株式会社コムスンの不正行為に対する対応について』は、WAMNET ★事件についての経過は、ヨミウリ・オンライン で、まとめて、お読みになれます。 |
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