医療福祉と財源の部屋

元厚生労働大臣 川崎二郎さん

【工事中】
 わが国は人口減少化時代という新たな局面を迎えている。私は、人口減少時代における最初の厚生労働大臣であることから、国民の不安を解消し、充実感をもって生活することのできる社会を創り出していくために何が必要かを考えてきた。
 不安が生じるのは、「皆が60歳を超えると仕事から引退して支えられる人になる」という固定観念に縛られていることも大きい。高齢者に限らず女性も若者も障害のある方も、すべての国民が固定観念を捨てて、みんなで支え合う社会が実現できると信じている。
 「働き方の見直し」には、働く意欲・能力のある人が働けることと、働き過ぎの人が自分の時間を取り戻すことという2つの側面がある。働き方を経済合理性だけで語るのではなく、みんなが支え合う社会に見合った働き方を考えることが必要だ。とくに経営者のみなさんには、自分の会社が自分の家族や友人の職場だとしたらどう感じるかを考えていただきたい。執筆時の安倍政権とは考え方が少し違うように思うが、今日までの私の考え方の集大成として、出させてもらうこととした。
 松下電器に勤めていたときに企画の仕事をしていたため、私は「数字」にはこだわりがあって、できるだけ多くの資料を集めた。この資料集めのために多くの方にご協力をいただいた。感謝を申し上げたい。

医療福祉と財源の部屋 目次に戻る

トップページに戻る