医療福祉と財源の部屋

「市場原理主義、新自由主義のために、地方は今大変な困難に直面しています」
鳥取県南部町長 坂本昭文さん

 尾辻さんの「目からウロコのメッセージ」を拝見して感激しました。
 地方行政の現場責任者という立場から、「経済財政諮問会議」の考え方を内閣の方針として進める国政が、国民の暮らしを守り生活を豊かにするものでない、と感じてきました。尾辻さんのメッセージに共感し思わずメールしました。

 社会保障制度は税金を使って行うわけですから、効率性や経済性を無視しては成り立たないことは良く分かります。しかし尾辻さんの書かれていたような事で経済財政諮問会議が運営されているなら、これは大変な事だと思いました。川崎二郎さんの書はまだ拝見していませんが、大臣経験者が何れも危機感を表明されているのですから、社会保障制度が危機に瀕していることと思います。
 国民から直接選ばれた訳でもない諮問会議のメンバーに、年金や医療、介護、福祉といった社会保障制度の根幹を揺るがすような大切な課題について、政策を左右する権限は無いと思います。国民から直接選ばれた国会議員が衆参合わせて722名もおられますので、各分野のエキスパートの皆さんに知恵を絞り、汗をかいて頂いて、立派な政策を作り上げていただくことが真っ当な方法だと思います。

 党内基盤が弱かった前小泉総理の知恵だと思いますが,市場原理主義、新自由主義などいずれも弱者に犠牲を強いるもので、行財政基盤が弱く高齢化の進む地方は今大変な困難に直面しているのです。
 この度の参議院選挙の結果から判断しても,経済財政諮問会議の方針を錦の御旗にして進めて来た様々の施策が、決して国民のためにならない、むしろ格差の拡大につながっていると国民が見抜いた結果だと思います。
 国会議員の中に尾辻さんのような立派なお考えの方がおられることに安心しましたし、参議院自民党の要職に就任されましたので今後一層のご活躍を願うものです。

(鳥取県南部町長 坂本昭文さんから)

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